”犬が飼いたい”
それは犬好きな人は誰しも考えますよね。私も常に欲しいと思っていました。
しかし、犬は出費が多くてお金がないし諦めるしかないか…と考える方は多いと思います。
私も新卒で飼い始めた時は貯金がゼロだったので、飼う前は不安でたまりませんでした。
本記事では、お金に余裕があまりないけど犬を飼うことは大丈夫なのか?について、実際にかかる最低限の費用や私の経験談を交えて説明していきます。
お金がなくても犬が欲しくなる理由
犬を家族に迎えるということは命を預かることで、犬の平均寿命は10~15年であるため、本当に大きな決断です。
特にお金に余裕がない場合、その決断はさらに重要になります。
お金があまりなくても犬を飼いたいという人は少なくありません。新卒で貯金ゼロの私もその1人でした。
しかし、経済的な余裕がないにもかかわらず、多くの人々が犬を飼うという選択をします。
これは、犬の可愛さや癒し、無条件の愛情などが犬を飼う最大の動機です。
犬は人間の精神面の安定に大きな影響を与え、孤独感の軽減やストレスの軽減にも効果を与えます。
犬動画は見るだけでも癒されますよね。
これらの観点から、犬を飼うという選択は、飼い主にとって精神的な支えとなり得ることがわかります。
そのため、動物が好きというだけでなく、一人暮らしで寂しい、精神的な癒しを求めている方は購入を検討されることが多いです。
犬の飼育における費用
犬を飼うということは餌代やケージ代などの見える費用と、他にも見えない費用、予期せず発生する経済的負担を伴います。
これらのコストを理解して、犬を飼う判断をしていく必要があります。
実際にどのような費用が必要かまとめます。
初期・準備費用
まず、犬を家に迎えた初期に発生するコストは、主に10万円前後が必要となります。
これには、餌やケージ、首輪、リードなどの基本的なアイテムの購入費用、狂犬病などのワクチン接種や健康診断の費用が含まれます。
これらの費用は犬のサイズや種類、購入するアイテムの品質によって異なりますが、平均的には5〜10万円程となることが一般的です。
飼育コスト
継続的な飼育コストも重要です。
これには定期的な健康診断、ワクチン接種、毎月のノミやダニの予防薬、そして食費などが含まれます。
これらの費用は、ペットの健康を維持し、長期的に病気や怪我から保護するために不可欠です。
私が飼った小型犬は1年間、1匹あたりで概ね10万円〜15万円でした。
中型犬以上になると、これより値段がやや高くなります。
緊急費用
緊急時の医療費も考慮する必要があります。
突然の病気や怪我は高額な治療費を要求されることがあり、これは多くの飼い主にとって大きな負担となります。
例えば、犬が骨を折った場合、治療には入院が必要になることがあります。
一般的に20〜30万円が必要とされており、ギプス固定で済めば5万円前後で済みますが、かなりの出費です。
これらのコストを踏まえ、犬を飼う前には経済的な面を十分に考慮し、適切な予算計画を立てることが重要です。
緊急時の費用に備えて少しずつ積み立てることや、ペット保険に加入することも有効な手段です。
お金がないのに犬を飼って大丈夫?
実際に、これらの費用面を考えると、お金がないなら犬を飼ってはいけない、お金がなくて飼育放棄に繋がるから無責任だと判断する方もいると思います。
しかし、犬を飼育放棄する原因を調べた文献では、下記のような報告となっています。
原因 | 割合 | |
1 | 飼い主の病気・疾病等 | 43% |
2 | 離婚 | 17% |
3 | 転居(ペット不可マンションへ引っ越したなど) | 13% |
4 | 問題行動(鳴き声など) | 6% |
4 | 経済的な理由 | 6% |
6 | 苦情 | 5% |
7 | 遺棄拾得(ペット禁止のマンションで飼育したなど) | 2% |
7 | 老齢・疾病等 | 2% |
9 | 不明 | 5% |
これを見ると、経済的な理由で飼育放棄している割合は6%とかなり低いのがわかります。
また、経済的理由としてはリストラや倒産、生活保護が必要な状態でペットの飼育が困難となった場合とされています。
これらからわかることは、お金が原因で飼育できなくなることより、飼い主の健康に異常をきたした場合が最も飼育遺棄の原因になるということです。
そのため、飼い主がお金がないと飼育放棄になるため、犬を飼ってはいけないということはありません。
私は全然お金がありませんでしたが、どうしても犬が欲しくて、ジムや外食を辞めて月々のお金を作りました。
お金がない中で犬を飼うので、趣味をする時間は減り、さらに贅沢はできなくなります。
そのため、一時的な感情で犬が欲しいなと思う方であれば、私は控えることをオススメします。
しかし、本当に犬が好きで欲しくてたまらない場合は、生活費で削れる部分を削れば問題ありません。
私はお金がない中で犬を飼って大変なこともありましたが、些細なことでも幸せなことばかりです。
健康面に問題がある場合は控える
飼育放棄の原因の約半分は飼い主の病気や介護が必要になる場合とされています。
厳しいですが、もし自分が病気や疾病リスクが高く、健康に問題のある場合は飼育放棄になりやすいので、飼うことを控えた方がいいでしょう。
自分に何かあった場合、周りの親族に頼れる人がいるかも重要です。
頼れる人がいる場合は、健康面に多少不安があっても、相談しながら購入を検討されてもいいかもしれません。
お金がなくても犬を飼う方法
経済的に厳しい状況にあっても、コストを抑えて犬を飼うことは可能です。
飼育コストを削減する
犬の飼育費用を削減するためには、日々のフードやケア用品の購入において、コスパの優れたもの選択することが重要です。
フードやケア用品は大量購入による割引を利用する、犬のシャンプーや爪切りなどは自分で行うなどの方法もコストカットに重要です。
フードは定期コースにするとかなり安くなります。
また、ノミマダニ薬を市販のものに変更したり、おもちゃや洋服なども、最近では100均に良いものがあるのでそれらを利用するとかなりコストが抑えられます。
飼育費用の削減に気をつければ、月5〜6千円程でも飼うことは可能です。
飼い主自身の支出を減らす
飼い主自身の不要な支出も減らす必要があります。
買い物や外食、コンビニ、娯楽費を少し減らすだけで、かなりの支出を減らせるので、犬を飼うことは可能です。
削れるところがあるか探してみてください。
ペット保険に加入する
経済的に厳しい状況で犬を飼う場合、犬は保険が効かないため、ペット保険の加入は大きなメリットをもたらすことがあります。
ペット保険は、病気や怪我の際の治療費をカバーし、予期せぬ高額な医療費に対する安心感を提供します。
特に、長期的な医療が必要な状態や、手術が必要な場合には、ペット保険が経済的負担を大きく軽減してくれます。
ペット保険の加入は、初期費用や月額費用がかかります。
しかし、長期的に見ると、予期せぬ事態に備えるための効果的な手段となります。
犬を飼い始めた時は、初期費用やワクチン費用が多くかかるので、すぐ入るのではなく落ち着いてから保険に入ると良いと思います。
私は楽天ペット保険に入りましたが、支払いは月に約2000円です。
膝が悪く、涙やけの治療もしていたので、それらの金額は2〜3割ほどの支払いで済みました。
まとめ:お金がないのに犬を飼うのは大丈夫なのか
最後に、お金がないのに犬を飼うのは大丈夫なのかについてまとめていきます。
- 金銭が原因の飼育放棄は6%程、お金より飼い主の病気が40%と主な原因
・倒産や生活保護によるもの
・飼い主の健康が重要
・金銭的な面は飼育放棄にはなりにくい - 飼い主の趣味や買い物など制限は必要
・100均でも必要なグッズが買えるため、飼育コストを削ることも可能
・大変だが自分でケアをすることでさらにコストカット可能 - 病気などの急な医療費の支払いができない可能性がある
・犬の治療はかなり高額
・ペット保険に加入して対応可能
以上になります。
犬を飼いたいけど、お金が心配…という人はかなり多いと思います。
私も最初はお金がなくて心配でたまらなかったですが、犬が好きすぎて頑張って飼い始めました。
犬を飼った時は貯金ゼロで、恥ずかしながら長期ローンで飼ったくらいです。
趣味や買い物を制限したので、食事など困ることもありますが、それ以上に犬は幸せを与えてくれます。
飼育放棄はお金が原因にはなりにくいので、お金が無くても犬が大好きなら飼うことは可能であるため、予算を計画してから検討されてみてください。
下記の記事で犬の購入で気をつけるべきことをまとめていますので、ご覧ください。